心の絵筆
                                                2021/06/05

 お盆にはご先祖様が帰って来られる!
「盆と正月が一緒に来たような賑わい」と言う表現もあるように、お盆は日本人に
とっては大切な行事です。近年は連休を利用して行楽地に家族で出かけられる方
も多いですが、「生かされている いのち」を心に留めるのもお盆ではないでしょうか。

 お盆は正しくは「盂蘭盆会・
うらぼんえ」と言われ、お釈迦様の十大弟子の一人
、「目連尊者」が餓鬼道に落ちた母の供養を7月15日に勤めたのが起源です。
今も、関東地方が7月15日に盂蘭盆会を営み、関西は8月15日に勤めるところが
多いです。お盆の行事は地域によって異なりますので、近隣の方々にお聞きに
なられると良いです。

 関西では、
  ・ 8月 7日 : 7日盆
      墓掃除や井戸替えを行います
  ・ 8月 9日 : 迎え施餓鬼
  ・ 8月11日 : 高野山奥の院へ火をもらいに行く
  ・ 8月13日 : 迎え火を焚いてご先祖さまを迎える
               この日は、雨戸は少し開けて寝る
  ・ 8月14日 : 本来はお墓参りは行わない
  ・ 8月15日 : 仏送りをする



 今年、新盆・初盆を迎えられる方は、ご先祖様とは別に縁側に精霊棚を設けて
お祭りします。







1.お盆の供え物には、必ず丸盆を使う。

2.丸盆に、蓮の葉か小芋の葉を敷く

 


 3.ササゲ ・ ホオズキ ・ 棗(なつめ・ご先祖様のお菓子と言われてる)

  ミカン ・ 柿 ・ 柚子 ・ミョウガ ・ ニンジン ・ 茄子 ・ 胡瓜 ・ 南瓜

  さつまいも・里芋(小芋) ・ そうめん一束 ・ 一荷餅(2個の丸餅)

  を盆に載せる


 

 お膳
 13日 仏を迎えて、おちつき餅(団子)を供える
 13日
夕食:ササゲ飯(粥)・おかず等
 14日 朝食:おはぎ・菜のしたし・白豆腐・梅干し等
 14日 昼食:素麺・胡瓜もみ・茄子の酢味噌・椎茸
 14日 夕食:白飯・南瓜茄子の煮物・汁物等
 15日 朝食:さつまいもの粥
 15日 昼食:白飯・その他
      弁当

  14日の箸は、朝はミソハギ
           昼はオガラ
           夜は新竹で作る





ご先祖様の乗り物
 茄子に、オガラで足を作り、エノコログサ(猫じゃらし)を尻尾にして馬を作る
 胡瓜に、オガラで足を作り、牛を作る
 13日の迎え火の時、茄子の馬を庭に置いて、ご先祖様を早く迎える
 15日は、名残を惜しみながら、牛に引かれてお帰りになる。
   (近年、胡瓜の馬 茄子の牛と言う説もある)





 また、縁や庭に「三界さん・有縁無縁の仏」もお祭りされます。


                                         美しき里の一休