心の絵筆
                                               
                                                   13/01/15
 
 古来から行われてきた風習が急速に無くなっています。
 合理主義・便利さのなかで失われていく風習に目を向けてみました。

忌明け餅(49餅)
  死後49日目を,中陰明け,満中陰,忌明け,ヒアケなどといいます。
葬儀後は四十九日まで七日ごとに法要が営まれます。昔から死者の家では故人の冥福を祈って身を慎む「服喪」の慣習があります。「忌中」「喪中」「中陰」というのがそれで、死人が成仏するまでの間オコモリをする期間のことであったといいますが、身心を浄め、生きる本質や生命の尊さを心に止め、亡者の冥福を祈る期間です。逆に喪家の人々がその間に心の整理や残務処理ができるようにそっとしておいてあげようといった、周りの人々の暖かい心根が現れているように思われます。そして、この服喪期間が終了することを忌明けといい、中陰が終わると考えられた四十九日目と重ね合わされて、大切な供養の日ということになったのです。
 満中陰法要の後、精進明け(不精進の料理を食べる)を行いますが、本来は中陰の期間は精進潔斎で過ごします。その精進からあける日でもあります。
 精進明けの前に、忌明け餅を少し塩を付けて食べ、忌明けを行います。
 亡くなられた方との喰い別れで、地方によっては喪主が餅を放り投げ、棟を越さして浄土へ送ると言うとこともあります。

1.笠餅
 本来は、満中陰法要の朝一臼の餅を搗いて忌明け餅を作ります。
 お正月のお餅や普段搗く餅は、必ず2臼以上搗くこと。
 普段搗く餅は、数を数えてはいけない。
 丸盆に小餅を並べ、小餅を覆うように笠餅を被せる

 


2.一升枡を敷居の上に伏せて底で切る
 仏間の次の間を仕切る敷居の上に一升枡を逆さまに伏せて切ります。
 釜戸で焚くご飯の釜の蓋で切る処も有ります。

 

釜の蓋


3.包丁の刃を、大根で濡らしながら切る
 餅が包丁に付かない為




4.笠餅の切り方













続きは、また、書きます

                                   美しき里の一休